カジュエン公ナシ提督のブログ

大学生活をおくる、梨の妖精です。歴史、写真、アニメ、ミリタリーなど雑食。

minolta XD お迎えの儀

こんにちは、ナシ提督です。

 

最近更新頻度が低くなってしまったので、お久しぶりです。

前回の更新以降、めっきり外出する機会が少なくなり、ブログに書くことが無かったのですが、少しして今度はイベントが立て続けに発生して、なかなかブログに手がつけられず、今に至ります。

ということで、この記事ではそのイベントの一つであるminolta XDのお迎えの儀ということで、梨がminolta XDを購入した理由について触れたいと思います( ˘ω˘ )

 

まず結論から述べますと、minolta XDは梨のニーズにマッチしていて、カッコよく、良い撮影体験が得られそうだということになります。

この理由を細分化して分類すると

の4つにまとめることができます。

 

 

①機種の住み分け

minolta XDの購入以前、私の手元にはTopcon 35-s、Olympus PEN EE-2、Canon EOS Kiss Ⅲの3機種がありました。それぞれの機種の特徴について、下に簡単にまとめてみます。

Topcon 35-s:携帯性と描写性のバランス、デザイン
Olympus PEN EE-2:携帯性、ノスタルジックな映り
Canon EOS Kiss Ⅲ:デジタル一眼とのEFレンズの共有、AFができる、デート機能、プログラムAE

これらの特徴を鑑み、用途に応じて住み分けを考えてみると次のようになろうかと思います。

Topcon 35-s:あまり行く機会のない場所への小旅行において、デジタル一眼のサブカメラとして綺麗な映りでありながらも味のある絵を撮れる。2台同時の使用は難しいサイズなので、シチュエーションごとにデジタルとフィルムを入れ替える必要あり。
Olympus PEN EE-2:特筆すべきコンパクトさを活かして、デジタル一眼を使用しながら片手間に味のある写真を撮影できる。デジタル一眼がメインであり、手っ取り早くフィルムっぽさを味わえるため、Topconと役割が重なる場合あり。
Canon EOS Kiss Ⅲフィルムカメラの中では失敗しづらく、操作性がデジタル一眼に近く、フィルムのメイン機としての適正が高い。しかしサイズが大きいためデジタル一眼との併用は難しい。重いレンズとの相性は良くない。

このようにまとめたとき、デジタル一眼のサブ機としてのフィルムカメラの役割は十分賄えていると言えます。
ではフィルム一眼をメインとする時にはどうでしょうか。このように考えた時、EOS Kiss Ⅲにはいくつかの弱点があります。

1. EFレンズとして手元にあるのはEF 24-105mm f4Lであるためバランスが悪く、単焦点を変え揃えようにも5桁は下らないこと。
2. フィルムカメラで写真を撮るのにAFやプログラムAEを使うのか、使わないとなった時に極端に操作性が悪くなること。
3. そもそもカメラに家族の名前が彫られているため、外に持ち出しづらいこと。

これらの弱点を前述の特徴と総合した場合、梨のメイン機としては次のような特徴を備えた機種が望まれます。すなわち、

失敗写真をなるべく出さないための絞りもしくはシャッタースピード優先AE、安価にレンズが手に入るマウントを搭載し、MFレンズの使用を前提とした(概ね1970、80年代の)カメラ

と言うことができるでしょう。これらを鑑みた時、優先AE非搭載で露出計のみ搭載ながらもマウントアダプターを介してM42マウントのレンズが使えて、かつ機械式に近く故障の心配が少ないPENTAX MX、見た目がカッコよく機能面に優れるFUJICA AX-5、絞り・シャッタースピード優先AEを搭載し、中古市場が低価格で豊富なFDマウントを搭載し、ゴテゴテした見た目が魅力の一つであるCanon AE-1 programなどをはじめとしたさまざまな選択肢が存在しました。

実際、私が上に挙げた理想的なメイン機の条件はかなり抽象的で、現在のフィルムカメラ入門者の一般的なニーズとかなり適合していると思いますので、なかなか絞りこめないのも無理からぬことです。

そこで重要となるのが、これらのカメラを差別化する、巻き上げレバーやファインダーなどの質感やフィーリング・レンズの性能・デザイン・価格といった点です。

これらの点で梨の欲求を満たしてくれると思われるカメラとして梨が選んだカメラこそ、minolta XDでした。
特にデザインという要素は非常に大きかったためまた後ほど触れます。

 

②画角

次に画角の問題です。
実はこの点も前述の住み分けの問題と大いに関わりのあることになります。もっと言えば次のシャッタースピードについても同様です。

まず、そもそもなぜ前述のような住み分けの議論が起こり、機材の空白地帯を埋めるための出費をしたのでしょうか。実はその誘因の一つがまさに画角の問題であり、シャッタースピードの問題なのであります。

私はフィルムカメラを始めてからというもの、フィルムカメラのメイン機としてTopconを使用していました。
しかし、Topconはレンズ一体型ですので、当然ながらレンズ交換ができず、焦点距離は4.4cm固定になります。また、レンジファインダーであるがゆえに、ファインダーの像と実際の写真の間に誤差があることは梨の中で課題となっていました。
しかし考えてみたらTopconもそこまで小さいわけじゃないし、なんならフィルム一眼レフでも同じくらいの大きさの機種があるのではないかという気がしてきました。この場合において、ファインダーの像と実際の写真の誤差の問題は解消されます。

これらを解決できる手持ちの機材としてはEOS Kiss Ⅲがありましたが、これは兼ねてより持ち出しづらいと感じておりました。その理由としては前述したようなレンズとの相性の悪さや外観の問題、自動化されすぎなどの問題がありました。

この理由から、それほど自動化されていない一眼レフのニーズが生まれ、前述の住み分けの問題の後半部分に結びつくことになります。

 

シャッタースピード

前述したように、シャッタースピードの問題も住み分けの問題と深く関連しています。
シャッタスピードを変更可能でメイン機として利用可能なTopconとEOS Kiss Ⅲの最速のシャッタースピードを比較してみますと次のようになります。

Topcon 35-s:1/500秒
Canon EOS Kiss Ⅲ:1/2000秒

このように、比較的コンパクトなTopconで1/1000秒シャッターが切れれば良かったのですが、残念ながら1/500秒までしか切れず、これではISO400のフィルムを使いづらく、絞りを開けづらいという問題があります。

ここに、1/1000秒以上の速さでシャッターを切れるコンパクトな一眼レフというニーズが生まれ、これもまた住み分けの議論と結びつくことになります。

 

④デザイン

このように、さまざまな誘因から生じた「際限のない欲望」のゆく先を見回した時、梨の好みに合致するデザインのカメラと出会いました。それがminolta XDでした。

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正面から

正面から見てみるとこの通り。

あまりゴテゴテしておらず、スマートな印象を受けます。
そしてペンタ部分も絶妙な角度でシャープな形になっており、こちらもスマートな印象を受けます。

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上から

上から見ると、ペンタの部分の角度のつき方のかっこよさがよくわかります。

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後ろから

後ろから見た時、デザインという点ではあまり言うことはありませんが、ここに映っている巻き上げレバーとファインダーは秀逸です。

巻き上げレバーの感覚はTopconのように滑らかで、すごくシャッターを切りたくなるような感触です。
またファインダーについては他に比較対象を持ち合わせていないので相対化はしかねますが、肌感覚としては明るく綺麗なように感じます。

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ちょっとライティングを変えてみる

ちょっと光の当たる角度を変えてみると、ペンタ部分の絶妙な角度が際立ってかっこいいです。
最終的にはこのデザインに惹かれ、買うことを決心したのでした。

 

ちょっと内容が散漫になってしまったので最初の結論をもって内容をまとめます。
「minolta XDは梨のニーズにマッチしていて、カッコよく、良い撮影体験が得られそうです。」

ということで、minolta XDについては続報にご期待ください。

 

ここまでグダグダとした駄文にお付き合いいただきありがとうございます。

それではまた次の機会にお会いしましょう。