Olympus PEN EE-3の試し撮り&小田急遠征
こんにちは、ナシ提督です。
今回は、前紹介したTopcon 35-sと同じ時に祖父から譲り受けた、Olympus PEN EE-3の試し撮りの成果を報告しようと思います。
PEN EE-3の概要
本題に入る前に、PEN EE-3について軽く概観しておきます。
PEN EE-3はオリンパスのハーフサイズカメラであるPENシリーズのカメラで、1973年に発売されました。搭載しているレンズは28mm f3.5で、ハーフサイズなのでフルサイズ換算でおよそ40mm程度ということになります(「オリンパスペンEE-3:PENシリーズ:カメラ製品:オリンパス」)。
これらの情報に付け加えて梨が重要だと感じた情報についても触れておきます。
まず、このカメラにはシャッタースピードや絞りをマニュアルで調整する仕組みがありません。唯一フィルムのISO感度を入力するリングがレンズの根元についているので、露出を調整したい時はここをいじって機械を騙すことになります。ちなみに今回はフジカラー100を使っています。
また、この仕組みからもわかるように、PEN EE-3はカメラが自動で露出を調整してくれる訳ですが、にもかかわらずこのカメラは電池を必要としません。実は、上の画像で中央にある小さなレンズの周りにガラスのリングがありますが、その奥にセレン受光素子という仕組みが備わっているそうで、受光量に応じて発電し、機械を制御しているらしいです(「https://sunrise-camera.net/user_data/glossary/detail?p=77429」)。
そして一番戸惑ったのが、露出が不十分な場合、ファインダーにいわゆる「赤ベロ」が表示され、シャッターが切れないという点です。梨は最初この仕組みを知らず、シャッターが切れないのが故障なのではないかと勘違いしていました。
ここまでPEN EE-3について概観してきましたが、特に私が譲り受けた個体についても触れておきます。
この個体については、まず致命的な点として、裏蓋に母親の名前が彫られています。なので他人にはあまり見せづらいことに。
また、画像からも分かるように、レンズの中にたくさんのチリが見られます。これがどのように写真に影響するのかは、後程ご覧いただきましょう。
そして、この個体はモルトの劣化が著しかったです。正直モルトの劣化がそこまで写真に影響のかどうかはわかりませんが、めっちゃ粉が出るので少し煩わしいです。
PEN EE-3についての説明はこんなところです。
使用感についてはまた後で触れますので、まずは作例をご覧ください。
作例
写真は、ハーフサイズということで、二枚組で一枚になるようにフォトショップでコラージュしました。
いかがでしょうか。梨的には悪くないと思いました。
まず、ハーフサイズということで画像の粗さなどはどうなのかという懸念がありました。しかし、写真全体で雰囲気が出ていて、画像の粗さはあまり気にならないような気がします。
また、懸念されていたレンズの汚れですが、いくつかの写真で顕著ですが、光がフワっとなっているような印象を受けます。これが写真全体の雰囲気を印象付けているようで、前述の粗さとマッチして、趣味で使うフィルムカメラとして良い味を出しているように感じました。
という事で皆さん、ハーフサイズ、楽しいです。
追記
この試し撮りのフィルム、実はこの作例を撮っている時だけでは使い切ることができませんでした。そこで、後日、友人と小田急のVSE(今度のダイヤ改正で引退予定)や5000形電車を撮影に行く際に持っていきました。
その時の写真がこちら。
まず気に入った点が、川の水の描写が想像より綺麗だということです。
また、小田原城に反射する光も綺麗にフワッとなっているように感じます。
さらに、案外夜も撮れるということもわかりました。
スマホよりも投影面積が小さいレベルのサイズ感なので、旅行にデジカメの傍らで持っていくには良い大きさなのかなと思います。むしろおじいちゃんすぎてEOS 80Dを旅行に持っていきたくない。
ちなみにVSEの方もバッチリ撮れていました。
こちらはEOS 80Dで。
それでは今回はこのあたりで👋